pySide : python 用 GUI 作成ライブラリ

Last Change: 15-Mar-2016.
author : qh73xe

これは何??

PySideはクロスプラットフォームの GUI を作成するためのPythonライブラリです。 その基礎となる Qt フレームワークへのアクセスを提供します。

Python の GUI ライブラリにはこの他にも tkinter , wxPython , PyQt 等々ありますが, 私の個人的な主観ではこのライブラリが最も使い勝手が良いと思います.

特に同じく Qt を使用する PyQt と比較すると PyQt が商業利用にはライセンス料が発生するのに対して, PySide はすべてのアプリケーションに対してフリーライセンスです.

導入方法

基本的には どの環境でも pip からインストール可能です.

$ pip install -U PySide
  • ただし Mac OS の場合は事前に qt をインストールする必要があります
  • Linux 系も同様ですが, まあ yum や apt-get がよしなにしてくれます

ライブラリの構成

簡単にですが,pyside の構成をまとめておきます. これで大体 pyside が押さえている範囲が分かるかと.

  • QtCore : 非 GUI のコア機能
  • QtGui : GUI を使用しコア機能を拡張する
  • QtDeclarative : ユーザインターフェイスのフレームワーク
  • QtHelp : アプリケーションのオンラインドキュメントを統合するためのクラスを提供する
  • QtMultimedia : 低レベルのマルチメディア機能を提供
  • QtNetwork : TCP/IP クライアント,サーバーを記述可能なクラスを提供
  • QtOpenGL : OpenGL を使用するクラスを提供
  • QtScript : スクリプト可能な Qt アプリケーションを作成するためのクラスを提供
  • QtScriptTools : QtScript の追加コンポーネントを提供
  • QtSql : データベースとの連携を補助
  • QtSvg : SVG を表示するためのクラス
  • QtUiTools : QtDesigner で作成したフォームを処理するためのクラスを提供
  • QtXml : XML 文章のストリームリーダーとライターを提供
  • QtWebkit : HTML レンダリングエンジンを提供
  • Phonon : オーディオ,ビデオコンテンツの利用を可能にするマルチメディアフレームワーク

注釈

このページの記述に関して

このページでは私が使用したことのある,あるいは使用したいと思っているものに関して 優先的に記述していきます.そのため,現状ではすべての機能を使い尽くしていないですし, 網羅的に書いては行きたいものの書ききれない部分も多くあるかと思います.