フットスイッチを利用する

Last Change: 09-Dec-2015.
author : qh73xe

問題

先日、アマゾンよりフットスイッチというものを購入してしまいました。 完全に衝動買いというやつです。

これは、普段PC使いが使わない足に3つのボタンを付けられるわけで、 面倒な alt, ect, super をうまいこと使えるかな?などと欲がでたわけです

で、購入してみて気が付いたのですが、LINUX 対応していないわけですよね。当然。 デフォルトでも認識はするのですが、 a,b,c に関連づけられており、つかいもんになんねーと。

というわけで、今回はこのツールの設定に関してメモをしておきます(日本で一体誰が必要とする情報なんだろう)。

とりあえず、デバイスIDを取得する

なにはともあれ、デバイスのIDを確認します。 これができれば、あとはそのIDに関連してキー設定を変えればよいだけです。

以下のコマンドを使うと、接続しているデバイスのIDがわかります。

lsusb

Bus 002 Device 007: ID 04f9:0059 Brother Industries, Ltd
Bus 002 Device 006: ID 0c45:7403 Microdia Foot Switch
Bus 002 Device 005: ID 046d:c52b Logitech, Inc. Unifying Receiver
Bus 002 Device 004: ID 1058:1140 Western Digital Technologies, Inc. My Book Essential (WDBACW)
Bus 002 Device 003: ID 04b4:0101 Cypress Semiconductor Corp. Keyboard/Hub
Bus 002 Device 002: ID 8087:0020 Intel Corp. Integrated Rate Matching Hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 058f:6362 Alcor Micro Corp. Flash Card Reader/Writer
Bus 001 Device 002: ID 8087:0020 Intel Corp. Integrated Rate Matching Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

なんか色々私の趣味がバレてしまいそうですが、重要なのは Microdia Foot Switch の部分です。 ID 0c45:7403 が フットスイッチの ID です。

rgerganov/footswitch を使用する

で、盛大に手を抜いてしまって申し訳ないのですが 上記のデバイスID を持つフットペダルに対しては、もう既に便利な設定用コマンドが用意されています。

導入

このツールは hidapi library に依存しています。 これは Fedora では標準に入っていません。 そのため、導入しておきます。

sudo dnf install hidapi-devel-0.7.0-5.a88c724.fc23

その上で以下の手順でビルドをします。

git clone https://github.com/rgerganov/footswitch.git
cd footswitch
make
sudo make install

使い方

いか footswitch コマンドの使い方です。 多分、具体例の方がよいと思います。

sudo footswitch -1 -k a -2 -k b -3 -k c
sudo footswitch -1 -m ctrl -k a -3 -m alt -k f4

例えば一行目の設定ですと、一つ目のペダルにキーボードの a を、二つ目のペダルにキーボードの b を... と設定しています。 一方、二行目の設定では、一つ目のペダルにメタキーの ctrl と キーボードの a を...となっています。

基本的に悩むことはないと思いますが、 メタ を使う場合と その他のキーボードを使う場合では、オプションが異なることに注意してください。

  • なお念のための確認ですが、Enter, Space は -k の方です。

ここで一度設定を行うと、再起動しても設定は保存されます。