praat : jitter

Last Change: 15-Jan-2016.
author : qh73xe

Jitter はよく Voice quality の尺度として使われる特徴量の一つです. この特徴量は声門の開閉の区間であると考えられています.

たとえば,早稲田の 北原 真冬 先生のサイトでは以下のように説明されています.

Jitterとは声の 高さのゆれ、Shimmerは声の大きさのゆれ、Harmonicityとは振動が 整っ ているかどうかを表す。声質(voice quality)は定義するのが難 しい多面的な事象だが、 Praatのみを用いた初級・中級音声学におい て主に注目するのは、Jitter(ppq5), Shimmer(apq5), Harmonics-to-noise raioの3つで十分であろう。この三つの値が大 きい ほど、声がザラザラした(Harsh)感じになる。

上のサイトでは Harsh と書いてありますが, 最近では Creaky Voice の指標と説明 されることが多い気がします.

このサイトでは Praat を使用して音声ファイルから Jitter を計測する方法に関して記 述していきます.

とりあえずやってみる

何はともあれ,Jitter の検出を行って見ましょう. 使用するのは以下のデータです.

まずは script のことは考えず手動でやってみます.

手順としては以下の通りです.

  • Praat を起動し,音声ファイルを読み込む

  • Sound Object を選択し, Analyse periodicity -> To PointProcess
    • To PointProcess には複数個の選択肢がありますが,ここでは To PointProcess (periodic, cc): を使用しました.
  • Query -> Get jitter
    • Get jitter のはいくつか選択肢があります.
    • とりあえずは Get jitter (local): を使用しました.
  • パラメタ設定を行う

  • Jitter が計算される

では実際にやってみます.